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ダイヤより高い宝石?世界三大希少石について詳しく解説

皆さんは、ダイヤモンドより高い宝石があることをご存知でしょうか。

実は、世の中には世界三大希少石と呼ばれるものがあり、これらはすべてダイヤモンドより値段が高いのです。

この記事では、そんな世界三大希少石3つについて詳しく解説していきます。

 

 

 

目次

 

1. 世界三大希少石とは?

   

   1-1 アレキサンドライト

   1-2. パライバトルマリン

   1-3 パパラチアサファイア

 

2. まとめ

 


1. 世界三大希少石とは?


 

 

世界三大希少石とは、「アレキサンドライト」「パライバトルマリン」「パパラチアサファイア」です。

値段が高い理由は、希少価値が高いことに加え、その美しさや耐久性を兼ね備えているからです。普通のお店で見かけることもあまり多くないので、生で見られたらラッキーかもしれません。

それぞれの色合いが異なりますが、どれも一度見たら目が離せなくなるくらいの美しさです。宝石を扱う仕事をしていても、なかなかお目にかかれないほどの価値があります。

 

 

1-1 アレキサンドライト

 

 

では、世界三大希少石のうちのひとつ、アレキサンドライトについてご紹介しましょう。

アレキサンドライトは「宝石の王様」と呼ばれています。何色かと問われれば返答が難しいのもアレキサンドライトの特徴で、光の種類によって色は変化します。

太陽光に当てると青緑色に見えますし、蛍光灯に当てると赤色に見えます。変幻自在の珍しいタイプですね。

このように、光の種類によって色が変わる現象はアレキサンドライト効果と言われます。なんとも不思議な魅力を持っています。

アレキサンドライトは、当初ロシア帝国のエメラルド鉱山で見つかりました。そのため、最初はエメラルドだと思われていましたが、上記のように色がエメラルドと異なるため違う宝石であると認識されました。当初は蛍光灯がなかったとはいえ、太陽光の下で青みがかっていたとなれば人々は不思議に思ったことでしょう。

アレキサンドライトという名前は、当時のロシア皇帝、アレクサンドル2世に由来しています。アレキサンドライトが皇帝に献上された日が、アレクサンドル2世の誕生日だったのです。

ちなみに、1830年にロシアで採掘された鉱山はたった数十年で閉鎖されてしまいました。ブラジルのへマチタ鉱山でも採掘はできますが、小さいカラットのものがほとんどです。小さいといっても、3カラットで2,000万円以上もするというので、その希少さがわかりますね。

 

 

1-2 パライバトルマリン

 

 

では、次にパライバトルマリンをご紹介しましょう。

パライバトルマリンは「幻の宝石」と言われています。それだけ発見するのが難しい宝石なのです。名前の中に含まれている通りトルマリンの一種で、色はネオングリーンやネオンブルーです。

「カラーストーンの王様」と呼ばれることもあります。

このような鮮やかな色になるのは、パライバトルマリンの名前の由来にもなったブラジルのパライバ州にある鉱山に、マンガンイオンと高濃度の銅があるからです。ここで採れる鉱山のひとつが、パライバトルマリンだったのです。

パライバトルマリンが高価と言われるのは、発掘場所が少ないことや、大粒のもの、良質のものが見つかりにくいからです。又、他の宝石よりも歴史が浅いことから、昔に発掘されたものも多くありません。年々採掘量が減少しているため、その希少性は高まるばかりです。もし、有名な査定会社で品質の良い石を鑑定してもらったら、取引や買取の話はとても大きいものになるでしょう。

世界の人気ブランドが欲しがるもので、気軽に売り買いできるようなものではないのは確かです。カット基準や、どれをどんな加工方法で扱うのか紛糾するかもしれません。

 

 

1-3 パパラチアサファイア

 

 

最後にご紹介するのはパパラチアサファイアです。

こちらの異名は「サファイアの王」です。産出国はスリランカで、パパラチアは現地のシンハラ語で「蓮の花」という意味を持っています。しかし、面白いのはサファイアの王であるパパラチアサファイアの色はピンクとオレンジの中間色であることです。ルビーほどはっきりとした赤ではないのが特徴です。サファイアというと青いイメージなので、名前に騙されてはいけませんね。

しかし、ピンクとオレンジの中間色でなくても、絶妙な配色であればむしろ珍しい色合いとされて価値は高くなります。ただ、似たような宝石であっても不純物が含まれていたり、配色が一定以下でなければパパラチアサファイアと認められないため、非常に希少となっています。需要は高いものの、供給が追い付いていません。地球上にある原石や結晶の存在がそもそも少ないのです。

 

 


2. まとめ


 

 

ダイヤモンドよりも希少性がある宝石の中でも、世界三大希少石と呼ばれる「アレキサンドライト」「パライバトルマリン」「パパラチアサファイア」をご紹介しました。

それぞれに魅入ってしまう魅力がありますが、なかなか発見されないのがもどかしいですね。

とても高価な宝石になりますが、興味があれば、人気も品質も非常に高いこれらの宝石をジュエリーにした商品などもチェックしてみてください。